4月 安全管理委員会だより

転倒しない身体つくり その(1)

帝京平成大学 加藤浩人准教授先生の転倒予防勉強会に参加し参考となりましたので、紹介します。

なぜ、転倒予防が大事なのか、それは骨折に結びつき、ひいては寝たきりに結びつくからです。

しかし、若者も時として転倒及び骨折をする時があります。しかしながら高齢者が転倒したときに骨折する場所に大きな違いがあるそうです。若い人の骨折は上腕部(肘から肩までの骨)が多く、高齢者は大腿骨頚部(股関節)が多いそうです。その違いは太もも前側の筋肉量の差にあるそうです。

筋力・筋量は年齢と共に減少していきます。特に通常生活で使わない部分の筋肉量はどんどん減少していくそうです。若い人は転倒する場合でも手で支えることができる時間を太もも前側の筋力により得る事ができ、その結果手で支えることにより場合によって上腕部骨折となるそうです。一方、太もも前側の筋力が低下している高齢者が転倒した場合手で支えるだけの時間を稼げず「バタン」と倒れてしまい、大腿骨の骨折になるとのこと。

高齢者で転倒による骨折は大腿骨・脊椎・上腕骨・橈骨(とうこつ、手首から肘までの二本ある内の太い骨)の順に多いそうです。
まず、身体つくりの前に転倒しない環境も大事です。

1.靴

滑りにくい靴底、水が入り込みにくい靴、保温性のある靴(適宜)

2.服装

裾のからまりにくいズボン

3.荷物

両手はフリーに、コンパクトに

身体つくりに関しては前段の太もも前側の筋力アップこれも大事です。下記イラストの椅子スクワット運動を行うことにより、筋力低下を防ぎましょう。(決して無理はしないでください)

出典:加藤 浩人著 生涯現役のための筋トレ
発行:株式会社育鵬社/発売:株式会社扶桑社

それ以外にも効果のある運動があります。次号、転倒しない身体つくり その(2)に続きます。

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